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結婚しないかもしれない症候群の続き
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    読了してから少しこの本の印象が変わりました。

    巻末の方にこのルポルタージュを読んだあと著者に送られてきた男性からの意見が紹介されていて(雑誌のクレアか何かで当時連載されていたらしく)、さらに一番最後に著者の話がわりと長く書かれていたのだけど、この著者の話がなかなか良かった。

    この著者自身も当時27歳で結婚しないかもしれない症候群だった。だから、このテーマの取材をしていたというのには共感した。やはり自分が興味のあるものを作品のテーマとして追うと力が入るものだから。

    結婚というもの事態にも論理的に説明してあった。なぜ人間が結婚という制度を持つようになったのか、それは人間が二本足で立つようになったのが切っ掛けなんだそうです。この話はなかなか面白いので興味のある方はこの本を読んでみるといいかもしれない。

    結婚のみならず、出産や家族関係などいろいろなことについてこの著者は実に的確な考えを持っていて。知識も深くて読んでいて勉強になった。

    読了後、この本は友人にあげました。これ以上うちの本棚を重くするわけにはいかないので。時間のある時に少し本の整理しようかなと思っている。もう本棚はスペースの限界が近い。本気で電子書籍を導入したいなと考えてる今日この頃です。
    | Book & Comic | 08:52 | comments(0) | - | pookmark |
    愉楽の園
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      なんというか、この人の小説はどれも僕の中では違和感がとても大きい部分と、ピッタリ心にフィットする感覚があって、それがだいたい交互にくるのです。

      僕の違和感を感じる部分はものすごくはっきりしていて、それは宗教的、哲学的なことをものすごく緻密に書いているところです。理由も知っているし、よくわかるのだけど、僕はそういうのとは縁遠いので理解ができないし、心に響かない。だから違和感が残るんだと思うのです。

      今まで、全然関係なかったところから、仏教だのキリスト教だの宇宙やらの事を主人公が急に深く語り始めたりするというのは、描写的にもちょっと無理がある気がする。まあ慣れの問題かもしれません。違和感はこのもしかしたらキースジャレットが歌いながらピアノを弾くようなものかもしれない。

      だけど登場人物の心理描写は少し綺麗すぎる時もあるけれど、結構リアルで好き。僕はそれが良くて、まだ未読のものを時々読んでいるのです。

      愉楽の園は、タイ人のエリート政治家に囲われている(こういう言い方は不躾かもしれないけれど実際そうなので)日本人女性の話です。恋愛小説に分類されるのかもしれない。
      舞台がタイで、やはりアンダーグラウンドな描写が多く、性描写も割と多いのだけど、適度な感じで悪くなかった。なんというかタイにしては爽やかな感じだと思う。
      主人公の女性は、どうなんでしょう。僕はわりと女性としてはリアルな感情で生きているタイプの人のように感じました。僕は女性じゃないからわからないけれど。これを読んだ女性に意見を聞いてみたいなと思いました。最後の最後のところを読んでどう思ったのか?って。

      なかなか良かったです。
      | Book & Comic | 18:28 | comments(0) | - | pookmark |
      真贋
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        吉本隆明 真贋
        読了

        最近もっぱら時代小説ばかり読んでいて頭の中が5~600年くらい前にいってしまってる感じがあったので、久々に全く別の本を読もうと思っていて手に取りました。

        糸井重里との対談を昔読んだことがあってこの人の考え方というのはなかなか面白いと思ったのですが、今回は裏表紙に書かれていた一文が気になったのです。

        小説を読むことが毒になる。というような事が書いてあって、どういうことだろうと思いました。

        要するに、俗に小説を読むと心が豊かになるなんて言われるけれど、もしかしたらそういうこともあるかもしれないけれど、実利的な利益に疎くなってしまうというような事が書いてありました。毒と利ということがどんなことにもある。

        なるほどなぁと思ったのです。確かに僕は実利的な利益に疎い。心が豊かとは思わないけれど、実利的な利益に対して憧れみたいなものはないなぁと。金を儲けるということを追求しようとは思わないし。追求する事は他に山ほどあるし、その方がどちらかといえば幸せだと信じているところがあるかもしれない。

        去年のことだけど、横浜で手相占いをしてもらったことがあって、占い師にもそのようなことを言われた。他のことは全く思い当たらないデタラメだと思ったけど、こればかりは当たってるような気がしました。
        他にその時に言われて印象に残ってるのは、占い師になれと言われました。スピリチュアルなことに向いてるそうです。言い切ったもの勝ちだなぁと思いました。

        そうそう、あとは三島由紀夫の乳児期の体験について書いてあってそれも納得しました。
        三島由紀夫は乳児期に意地悪な祖母に育てられて授乳の時だけしか母親に会えなかったそうです。そういう不遇な乳児期の体験はその後の人間形成にかなりの影響を及ぼすそうです。三島由紀夫の人生をみているとまあ納得せざるを得ない。

        親が子供を殺す、子が親を殺すそんなことさえ当たり前になっているけれど、それはその人の乳児期の不遇が大きな影響を及ぼしていると思うと書いてありました。
        自分の意思で切り開くことができない時期に基本的な性格の根幹ができるというのは、僕もなんとなくイメージできる。
        だから母親は子供が小さい時には出来る限りの一緒にいてあげるべきだと彼は言ってます。僕もそう思う。

        僕は基本的に戦争体験者の言葉は真剣に聞くことにしてます。僕たちの知らない世界を知っているわけですから、言葉には説得力がしっかり備わってるし、それに伴う根拠もしっかりそこにある。だからハッとさせられることがたくさんあります。お説教臭くて耳が痛いことも多々ありますが、こんな平和すぎる日本に住んでいるのだから、痛いくらいがちょうどいいのだろうなと思うのです。

        もちろん戦争体験者はもうすぐいなくなってしまうので、あとは彼らが書いた本しか彼らの話を聞く機会はなくなってしまうわけです。だからこの本を読んだというのもあります。

        物事について深く考えること。きちんとやっていこうと思いました。
        | Book & Comic | 10:26 | comments(0) | - | pookmark |
        黒祠の島
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          評価:
          小野 不由美
          新潮社
          ¥ 700
          (2007-06)

           小野不由美 黒祠の島読了。
          小野不由美はこれでほとんど読破したと思います。

          相変わらず冒頭は本当にドキドキさせるんだよなあ、この人の期待のさせる表現はすごいんですよね。オドロオドロしさ、不気味さ、ワクワク感は屍鬼に繋がるものがあります。二つの小説に共通しているのはそれでいて全然嫌みじゃないって言う所ですね。たぶん作家が女性だからじゃないかなと思うけれど、どこか爽やかさみたいなものがちょっぴりあるからかもしれない。なんというかどう表現していいのか難しいんだけど。

          ただ、この小説は登場人物がとても多いです。屍鬼よりも結構短い文章にも関わらずおそらく同じくらいの登場人物がでてきます。しかも姓が同じ人が多くてちょっと誰が誰だかっていうのが混乱してしまった。僕は結構推理小説も読んでるけれどなかなか苦労しました。

          ラストは、実は僕は何となく読めてしまったんだけど、ミステリーとして秀逸です。さすが小野不由美。宗教が絡んでいるわけだけど、それもなかなかしっかりと背景が書かれていて良かったです。仏像の話とか神道の話とか。

          ちょっと結末が分かったので、もう少し時間を置いてからもう一度読んでみようこれは。

          小説からはなれようなんて言ったけれど、なかなか難しいです。でも次はエッセイかなと思っています。積読本だらけ。

          でも、小説でも、伝記や、自伝でも、エッセイでもなんでもそうだけど読んでも読んでも内容って結構忘れちゃうんだけど、ふとした瞬間にそれが戻ってくる。要するに読書家って、読書をするたびに自分の引き出しを1つずつ作っているんだよ。それで何かあるとその引き出しを開けて中身を取りだすことが出来る。本を読むってことは知識を貯めること、それで知恵の引き出しを増やすってことですよね。僕はここ数年だけど結構引き出しが増えたなあ。ジャンル問わずどんどんディープに読めるようになる。そうそう、それと読書はある程度訓練が必要ですよね。まあ読書に限らずランニングだってある程度続けないとその良さは分からないんだよな。ちょっとがんばって続けてみると、あれ?!これはもしかしたら楽しいんじゃないか?!っていう瞬間がおとずれる。それまではちょっぴりつらかったりするんだけどね。大抵のことは、そういうもんだね。
          | Book & Comic | 22:29 | comments(0) | - | pookmark |
          フィリップマーロウ
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            評価:
            ---
            20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
            ¥ 1,386
            (2008-02-22)

             たまたまTSUTAYAで手にしたDVDがとても良かった。

            The Long Goodbyeという映画で、レイモンドチャンドラーのハードボイルド小説を映画化したものです。73年の作品だそうです。

            フィリップマーロウという私立探偵が、友人に絡んだある殺人事件に巻き込まれていくという話なのだけど、まあこのフィリップマーロウがかっこいいのなんの。台詞もそうだしその佇まいが何とも言えずクールなのです。チェーンスモーカーで常にマッチを壁や地面やテーブルの上で擦って火をつけるんだけど、本当にかっこいい。

            現代の映画のように過剰な映像演出がない分、ストーリーと俳優の演技が際立っている。際立っているというか、昔の日本映画を最近見ているからやっぱり思うのは、役者の演技、映画自体の演出など、根本的なレベルが格段に落ちている。昔の映画のレベルは格段に高い。もちろん新しい素晴らしい映画もあるのだけど。

            それと音楽も素晴らしい。

            それから、冒頭に登場するネコの演技は本当にすごいです。これはネコ好き必見だと思う。

            この映画の原作は長編のシリーズになっているようでこっちも読んでみようと思う。小説からしばらくはなれようと思ったのになかなかそううまくはいかないものです。
            | Book & Comic | 12:17 | comments(2) | - | pookmark |
            屍鬼。
            0
               屍鬼読了。

              噂通り面白すぎて文庫本で五冊もあるのに一気に読んでしまいました。

              ある閉鎖的な村に吸血鬼が乗り込んできて、人間を支配していこうとする話です。人間は吸血鬼の存在に築いて吸血鬼と戦争を始めるのです。

              すごいですよ。人間が鬼と戦うわけです。もうゾクゾクするくらいのシーンが沢山出てきます。先が気になって気になって仕方なくなります。

              長編も長編、宮部みゆきの模倣犯並みの長さなので、人間関係の描写なんかがすごく細かく描かれているのだけど、そのどの人間関係もが交錯しています。ある時には希望を抱いて、ある時には絶望に苛まれます。でも、人間というのは本当に強いのだなと思わされる作品ですね。

              正義の為に団結した人間というのはやっぱり強いんですよ。化け物よりも強い。だからこそ人がこの地球を支配しているんですね。

              僕はこの作品を読んで生きることに関してもう一度考えさられました。生きること、すなわち何の為に自分が存在しているのかということ。哲学の基礎になることだと思います。僕はそういうことは普段あまり考えないけれど生きることと、死ぬことに関してとてもたくさんの描写が出てくるこの作品はそういうことをきちんと考えさせる機会を与えてくれると思います。少なからず僕にとってはそうでした。

              今年中にもう一度再読したいと思います。傑作です。
              | Book & Comic | 22:07 | comments(2) | - | pookmark |
              最悪
              0
                評価:
                奥田 英朗
                講談社
                ¥ 920
                (2002-09-13)

                 まさに最悪という言葉がぴったりな小説でした。

                物語の構成は、別な三人のストーリーが徐々に交錯していくというものです。

                いやあ、本当にその三人は最悪な方向へ向かっていって最悪が頂点に達した時に出会うのです。それはそれはとてもドラマチックにね。その後継はとても滑稽で、現実にはあり得そうでたぶんあり得ないような偶然が重なって出会います。

                途中からスピーディーに展開する物語は読んでいてとても爽快で、巻末の解説でも書いてあったけど映画の様な小説です。うん、映画を見ているみたいでした。

                特にやくざに捕まって暴行を受けるシーンなんてわりとリアルで僕は好きでした。上司からセクハラを受けるシーン。あと、太田さんが血だらけになるシーンとか。最悪なんですよ。とにかく最悪なので、気持ちが沈んでいる人にはお勧めしません。

                皆それぞれ人生は最悪だと思っている中をどうにか生きようとする所がきっとこの小説の見所です。僕はあまりに滑稽すぎて読んでいて笑ってしまったのだけど。

                特に三人が出会うシーンが最高に良かった。ずいぶん作家も引っ張ってくれたから余計に良かったのかもしれない。

                でも、ラストは穏やかにフェードアウト的な感じで見所はそのちょっと前なんだよな。それがまた悪くない。その前に興奮させてもらって落ち着きながら読了できるって小説はあんまりないから。

                僕は奥田英朗ってこの作家の小説は初めて読んだのだけど、とても読みやすいし、登場人物の心情なんかも上手く書いているので物語にはすぐに入っていけます。別の作品も読んでみたくなった。

                僕は、この小説を読んで思ったのだけど、人生はそれほど悪くないよ。ここまで運の悪い人たちはあんまりいないと思う。でも、もしかしたら僕が知らないだけで実は結構いるのかもしれないな。たぶん。
                | Book & Comic | 18:35 | comments(0) | - | pookmark |
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