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マスクガール
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    彼女と度々顔を合わせるようになって半年くらいになる。彼女とは週に二三回くらい朝の通勤電車で一緒になる。もちろん彼女のことは何も知らない。
    彼女は僕の家の最寄り駅の一つ先の駅から乗って来る。だけどその駅はいくつかの路線が交わっているから彼女がどこからやってくるのかは、わからないのだけど。
    彼女を初めて見たのは今年の夏だった。印象的だったのは、彼女が真夏なのにも関わらずすごく大きなマスクを常につけていた事、スリムで、とても綺麗なロングヘアーだという事だった。マスクはたぶん歯の矯正をしているのだろうと僕は勝手に想像していた。それ以外の理由は思いつかない。
    それ以来、約半年間彼女とは週に二三回のペースで顔を合わせて来たわけだ。
    彼女と時々目が合う。だけど毎回僕はなんだか気恥ずかしくて視線を逸らせてしまう。
    僕は彼女の視線を時々感じていたし、彼女ももしかしたらそうかもしれない。あるいは僕の気のせいかもしれないけれど。
    冬になり、相変わらず大きなマスクをしている彼女も周りの人たちがマスクをし始めたことで、それほど目立たなくなった。彼女は顔が小さいから、顔のした半分くらいを覆うほどの大きなマスクに見える。
    なんとなくだけど、僕は彼女に好意を寄せはじめているのかもしれない。毎日顔を合わせるとそういう事もあるのだろう。それに、このところマスクの下の素顔もとても気になっていた。

    今日も隣駅から彼女が乗ってきて目的の駅まで同じだった。僕はまた彼女の視線を感じていた。僕は相変わらず恥ずかしくてあまり彼女の方を見ないようにしていたのだけど。
    駅の階段を降りて改札に向かっていた時の事だ。なんだか今日はやけに強い視線を感じると思ったら、横から僕の事を覗き込むようにして見ていた。距離が近い!驚いて彼女と目が合ってしまった。
    やはり僕はどうして良いかわからず顔をそらせてしまった。その後でひどく後悔した。

    あぁ、話しかける絶好のチャンスだったのに!僕はなんてバカなんだ。

    そして仕事を終えて、夜、帰りの電車でまた彼女を見かけた。帰りの電車で一緒になったのはこの半年で今日が初めてだった。
    僕は勇気を出して話しかけてみた。僕にしてはかなり勇気を出した。口を開けたら心臓が飛び出てしまうような気がしていた。
    そして彼女は時間があるというから、二人で喫茶店に入って話す事にした。

    僕たちは緊張しつつ、お互いの事を話しあった。仕事の事、住んでいる場所、育ったところ、家族の話など、そして僕はやはり気になっていたマスクの事も聞いてみた。でも、彼女はその話だけはとても嫌がって話してくれなかった。
    最後に次の週末に会う約束をした。要するに彼女とのデートの約束をしたわけだ。僕はこの幸運に心から感謝をしていた。完全に舞い上がっていて、スキップしてしまいそうになるのを堪えるのに必死だった。
    彼女を駅まで送る途中にある細い裏路地を二人で歩いていた時、彼女は突然立ち止まった。
    僕は振り返って『どうしたの?』と聞くと彼女は、『マスクの下が気になってるんでしょ?』と言った。
    僕はうん。と答えた。

    『じゃあ見せてあげるよ』

    彼女はそう言っておもむろにマスクを取った。

    するとそこには。。



    To be continued...



    | Moblile | 15:21 | comments(1) | - | pookmark |
    コメント
    うわぁ、気になるー。
    | しな | 2012/11/29 5:36 PM |
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