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運のない男の話。
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    司馬遼太郎 戦雲の雲 読了

    一代で四国全土をほぼ制圧した優秀な長宗我部元親という武将の四男である長宗我部盛親というマイナーな人を主人公にした小説。

    長宗我部盛親という人を知ってる人はとても少ないと思う。僕もほとんどこれを読むまで知らなかった。
    彼は長宗我部家の四男ということなので、上に三人の兄がいるわけです。
    長男の信親はとても武勇に優れていたので跡継ぎとして期待されていたのだけど、秀吉の九州征伐に無理やり付き合わされて、その途中で死んじゃうのです。
    そして次男と三男はそれぞれ地元の有力な豪族に養子に出されていたので、必然的に四男の盛親が長宗我部家を継ぐことになってしまったのだけど。
    彼は京都で公家の娘と日々遊んでいたりして、ポンコツぶりを発揮していたのだけど、時代は変わり父の元親が死んで自分が当主になると、秀吉も死んじゃうのです。家康がチャンスだと踏んでその後、関ヶ原の合戦が起こるわけですが、盛親は本当は家康側の東軍に入りたかったのに、西軍が関所を作って使者を通れなくなっちゃいまして、使者が家康に届かず。仕方なく西軍に着くわけです。

    結果、西軍は負けちゃって、長宗我部家は西軍に着いていた敵だったので家を取り潰されてしまい、盛親は浪人になり、反逆者の扱いをうけるわけです。

    彼はついてない男なんですよ。

    その後京都で名前を変えられて監視される生活をしばらく続けるんです。

    しかし、弑虐の扱いを受ける中でフツフツと盛親の中で血が湧き上がり続け、大阪夏の陣で最後に一花咲かせるのです。

    なりたくもない大名になっちゃって、家康に使者が届かなくって、何もしてないのに負けたら家が潰されちゃって、そのあとずっと家康に監視されながら畑耕して、なんだか可哀想なやつなんです。

    だけど最後に人生を巻き返すことも可能なのだなと、もちろんあの時代であったから可能だったのかもしれないけれど。

    ちなみに盛親と同じ時期にうまく使者を家康に届けた山内一豊という武将は、無事東軍の将として関ヶ原に参戦します。その後、土佐二十二万石の大名になります。皮肉なことにその土地は元の長宗我部家の所領なんですよね。
    山内一豊は大河ドラマの功名が辻の主人公です。妻の千代の内助の功によって出世した人です。

    僕はどちらかというと盛親に親近感を持ってしまうのです。潔い散り様というのは美しいものだなぁと思わずにはいられないいいラストでした。
    | Moblile | 19:09 | comments(0) | - | pookmark |
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