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    やらなければいけない仕事のうちの一つにとても好きな仕事が一つある。

    それは大量に売れ残ったプリントをシュレッダーにかけるという作業。僕はこの作業がとても好きなのです。

    写真を飛ばし見しながら5枚ずつくらい大きな業務用シュレッダーに放り投げていく。長いクルーズになると大体千枚くらいのプリントを30分から1時間くらいかけてシュレッダーに放り投げる。

    みるみるうちに美しい風景や人々の笑顔や思い出が小さな紙くずに粉砕されて消えていく。

    写真を処分するという行為は終わりを示す。それが人生の終わりだったり、あるいは恋の終わりだったりすることもあると思うけれど。

    それが僕の場合は最近はクルーズの終わり。

    記憶に関して言えば、僕自身の記憶でもあるけれど、主に他人の記憶になる。でもそれもまた同じ記憶を消し去るための行為なのだから本質としては何も変わらない。

    違うのはこの作業がやらなければならない仕事だという点だ。だから他のカメラマンはこの作業をとても面倒くさがる人がいるのだけど、もったいないなぁと思う。たぶん彼らにとっては流しにたまった食器を洗うようなものなのだと思う。

    よく写真を処分して終活をしているという話をこの仕事をしていると聞くのだけど。それは自然で美しいことだと僕は感じるのですよね。だから僕はそういうお客さんには敬意を払い写真を絶対に無理に撮らないことにしてる。美しい結末を望んでる人は美しいから。

    僕ももし人生のそういう時期にさしかかったら、同じことをするかもしれない。

    何も残さず、消えてしまうという結末が僕は好きだし、とても美しいことだと思う。

    写真を撮る仕事はまさにこれとは真逆のことなのだけど、どうせ人生なんて結局のところ矛盾だらけなのだから仕方ないのかなと自分を納得させてるのです。
    | Log | 15:47 | comments(0) | - | pookmark |
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